賃貸契約の仲介手数料とは?
最終更新日:2022年11月7日

賃貸契約の際にかかる費用のうち、仲介手数料というものがあります。
仲介手数料って何なのかよくわからない、もっと良く知りたいという方のために詳しく説明していきます。
仲介手数料は不動産会社に対する報酬
賃貸の契約時に、契約の当事者は入居者と大家さんです。
しかし、部屋を探す時には不動産会社が間に入って様々な調整をしてくれています。
大家さん側は不動産会社を通して入居者を探してもらい、入居者側は不動産会社を通して物件を探してもらうという関係が成り立っています。
仲介手数料は、不動産会社が大家さんと入居者の間に入って値段の交渉をしたり、契約に至るまでのサポートなど、間に入って仲介をしてもらうことから、仲介に対する報酬として手数料を支払うというものです。
仲介手数料の上限は家賃の1カ月+消費税
仲介手数料には法律で定められた上限があります。
「家賃の1カ月分+消費税」が上限となっており、それ以下の金額ならいくらでも良いことになります。
また、通常は入居者から1カ月分受け取ることが多いですが、必ずしもそうしなくてはならないわけではなく、0.5カ月分を大家さんと入居者からそれぞれもらったり、大家さんに1カ月分を負担してもらうということも可能です。
仲介手数料の相場は家賃の0.5~1カ月分
賃貸契約の仲介手数料の上限は家賃の1カ月分+消費税と法律で定められており、ほとんどの場合は1カ月分の不動産会社が多いですが、一部の不動産会社では0.5カ月分のところもあります。
いわゆる「仲介手数料半額」というもので、割引されていてお得に感じますが、実際は大家さんが半額を負担していることが多いです。
初期費用が安くなるのは魅力的ですが、物件に何らかの問題があってなかなか契約が決まらないなど、理由がある場合もあるので注意が必要です。
仲介手数料が無料の場合もある
さらに一部の物件では、仲介手数料を無料にしている場合もあります。
空室を早く埋めるために大家さん側が負担しているケースもありますが、不動産会社が所有する物件の場合は自社で扱っているものなので、仲介手数料が発生しないという理由です。
ただし、賃貸物件の仲介では、同じ物件を様々な不動産会社が紹介するケースがあります。
物件を所有する不動産会社Aではなく、他の不動産会社Bを通して契約した場合は、不動産会社Bに対して仲介手数料を支払わなくてはならないので注意が必要です。
仲介手数料が安い場合のメリット、デメリット
仲介手数料が半額や無料など、通常よりも安い場合は初期費用が抑えられるので、その分の費用を家具や家電の購入代金にあてるなど、余裕ができます。
安くなる理由については、大家さんが負担しているケースや不動産会社が所有しているので手数料が発生しないケースがあると説明しましたが、安くしてまで早く入居してほしい理由がある場合もあります。
例えば、内覧時に共有部分が荒れていたり汚れていたりする場合、もしかしたらマナーが悪い入居者がいて、入居者同士のトラブルですぐに引っ越してしまうなどの問題があるかもしれません。
必ずしも問題があるから安いわけではありませんが、入居後に後悔しないためにも
・建物共有部分が適切に管理されているか
・掲示板にトラブルに関する掲示がないか
・不動産会社に確認する
などはおこなったほうがよいでしょう。